学生の声

先輩からのメッセージ

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医療機器開発を目指して
夢を実現する

中原 麻葵さん

福祉環境工学メカトロ二クスコース修士2年

(福岡工業大学附属城東高等学校)

 私は小さい頃から身近に病気の人を見てきたことで、病気の人を救う方々の素晴らしさに憧れを抱き、医療に関わる仕事をすることが将来の夢でした。高校時代に物理が得意だったことから、工学分野から医療にアプローチしたいと考えたのが、本学理工学部の福祉メカトロニクスコースを志望した理由です。このコースでは、数学などの基礎分野を始め、機械、電気、制御、といったメカトロニクスに欠かせない要素を学びます。入学後も医療への思いは変わらず、現在は、大学院(福祉環境工学メカトロニクスコース)に進学し、ロボット工学・医療福祉メカトロニクスの研究を行っている菊池研究室に所属しています。私は本研究室で、歩行支援をテーマに研究を行っており、特に足首の動作を補助する下肢装具の開発を進めています。設計・解析・評価という「モノづくり」において大切なプロセスを意識して取り組んでいます。設計では三次元形状CADを用い、解析では解析ソフトウェアを動かし、評価では医療関係者と連携し生体分析装置を扱い、開発において必要なスキルを多く習得できました。
 大学生活は、学業をこなすことだけではありません。私は大学入学時からテニスコーチのアルバイトを続けています。たくさんの人と出会い、たくさんの刺激を受けながら、コミュニケーション能力や自分で考えて行動する力を身につけることができました。
 学部時代に学んだ基礎、研究室に入ってからの開発スキル、学外活動で培った人間力、これらが功を奏して、医療機器メーカーから内々定をいただくことができました。医療に関わり、病気で苦しむ人の支えになりたいという夢に一歩近づけたのも、本コースを選んだことが始まりです。これまでの経験を糧に、これからも夢に向かって走り続けます。

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思いがけない出会いや発見で
視野が広がり”将来の道”が
見えるようになったと感じる。

原 久乃さん

福祉環境工学メカトロ二クスコース修士1年

(大分県立大分上野丘高等学校出身)

 理工学部を志望したのは、階段に簡易的に取り付けることができる昇降機を作りたいと思ったのがきっかけです。母校の高校にはエレベーターがなく、足を怪我した生徒も、松葉杖をつき一段ずつ階段を上り下りしていました。バリアフリー化が進む中、既存の建物に昇降機を取り付けることは容易でないと知り、階段に簡易的に取り付け可能な昇降機を作ることができれば…と考えたのです。
 現在は、将来、医療・福祉機器の研究・開発をすることを目標に、機械や電気、制御、人間工学そして生体計測といったメカトロニクスの基礎を学んでいます。
 また、授業で学ぶ分野に限らず、「日本機械学会ロボメカ部門主催ロボメカデザインコンペ(佳作およびメカトラックス社受賞)」、「大分大学2020年度禁煙推進活動クリアファイルデザイン部門(学長表彰)」、「学内ベンチャービジネスプランコンテスト九州ビジネスプランコンテスト(家族間情報共有アプリMADOKAの開発・運用事業を提案。学内優秀賞。九州大会では九州経済産業局長賞受賞。)」、「プログラミングや3次元CAD、3Dプリンタなどによるプロダクトデザイン」など、あらゆることに挑戦し、いわば点をたくさん作っている最中です。それにより、思いがけない出会いや発見に遭遇することも多く、視野が広がり、様々な方向に伸びる“将来への道”が見えるようになったと感じています。今後の学生生活で、点と点を線でつないでいき、自分らしい道を切り開いていきたいと思っています。